卵子提供で産まれた子どもとの親子関係に関する民法特例法案

どうしても子どもが欲しいと願い、妻以外の卵子や夫以外の精子を使って妊娠・出産する不妊治療が行われています。親子とは遺伝子に由来するものなのか、それとも実際に出産した、あるいは戸籍上のものなのかが法律で定められようとしています。


母親は卵子を提供した人か、あるいは出産した人か

2016年3月16日、自民党によって開かれた法務、厚生労働合同部会で不妊治療に関わる民法特例法案が了承されました。不妊治療をどこまで認めるかについては2003年から報告書や試案が出されていましたが、生殖補助医療に関するプロジェクトチームが法案を作成し、動きを進めました。
その内容は、女性が第三者から卵子の提供を受けて妊娠・出産した場合、出産した女性を母親とする、というものと、女性が夫の同意を得て夫以外の精子を使って妊娠・出産した場合、夫を父親とする、という2点です。

法案通りなら、卵子と精子は実母と実父のものでも、実母が出産できないために代理母が妊娠・出産した場合は代理母が母親ということになります。しかし、これについては依頼した夫婦と生まれた子どもとの親子関係が成立するように考えをすすめていき、子どもへの卵子や精子の情報提供についてと共に、今後2年以内の検討課題としています。

この法案が出された背景には、他人の卵子や精子を使うことは他人の遺伝子を引き継いだ子どもが生まれることだという考えや、それによって親子関係が不安定になるのではという懸念があったからでした。


これからの生殖医療と子どもや家族の幸せ

現在の民法には代理母による出産などについて明文化されてないことも今回の特例法案了承につながりました。不妊治療は無事に妊娠・出産したら終わりではなく、その後の子育てが待っています。産んでから、自分の遺伝子を持ってないから似てないと突き放すわけにはいきません。夫婦や周囲の人が子どもに対して愛情を持って接することができなければ家族は不幸になってしまうでしょう。

産まれてくる子どもは親を選べません。不妊治療の前に十分な知識を持ち、心の底から納得できるまで夫婦や家族が話し合うのは重要なことです。法律や制度が整備されるのも大切ですが、一番は子どもを求める夫婦が産まれてきた存在を愛おしむことです。親子の絆がしっかりしていれば、子どもは心の葛藤を持つ時期があっても、自分が望まれて産まれてきたのだと肯定することにつながります。

今後も生殖医療は進化していきます。それと共にその治療は果たして自分達の未来にどのような影響を及ぼすのか、親子関係をしっかり築いていけるのかも考えていく必要があります。

INFORMATION

2016/06/26
卵子の採取とはどんな事をする!?また、痛みは伴う? ページ更新しました。
2016/06/20
一筋の光を卵子提供という方法に見出した体験者の話 ページ更新しました。
2016/06/16
卵子提供による出産という選択 ページ更新しました。
2016/06/09
卵子提供の際に行われる凍結胚移植ってどんなもの?! ページ更新しました。
2016/06/05
国内や国外での卵子提供はどうすれば受けられるのか ページ更新しました。

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